思い出の音、懐かしい音〜戦前戦中戦後を生きた祖父〜

今日は介護施設にお邪魔したのですが
食堂の端で楽しそうに麻雀をする方々がおりました。
 
 
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じゃらじゃらと音を立てながら、楽しいおしゃべり。
頭も指も使う麻雀は認知症予防にとても良いだろうなあなどと思いつつ。
 
 
その方々は私が施設におとずれた際に、4人で別の作業をされていました。
でも私にはなんとなく麻雀をする前から
「あ、この人達麻雀している人だな」
 
という考えが出てきました。
 
座っている姿でそう思ったのです。
 
私が子供の頃、よく祖父、叔父2人、父の4人で麻雀をしていました。
タバコをぷかぷかふかし、何かつまみのようなものを突きながら。
 
認識技術を学んで、日常かして、そういった祖父の想い出ひとつひとつを大切に感じるようになりました。
 
祖父が生きてきた時代。
日本にとって、世界にとってとても激しい変化の時代でした。
 
大正初期生まれの祖父。
 
若い頃からエリートで、背も高く、イケメン、周りからの期待も凄かったのではないかと思います。
 
国鉄に就職し、順風満帆の人生を歩んでいた所、
祖父は福井の田園地帯で鉄道の事故に遭いました。
 
 

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助ける人を求めて祖父は隣りの駅まで這って移動したそうです。
 
左前腕を切断されたまま。
 
 
どれだけの痛みと出欠だったのでしょうか。
前腕を切断された状態で充分な止血ができるわけがありません。
 
歯を食いしばって、遠のく意識の中で一体何を考えていたのでしょう。
 
国家が自分とより繫がっていた時代。
家族が自分とより繫がっていた時代。
 
 
祖父は一体何を中心軸に隣りの駅へ向かったのでしょうか。
 
 
続きはまた、次回
 
尚美

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