女医も読む、岡倉天心「茶の本」
「茶の本」
ずっと読み返したいと思っていた。
昔読んだ時は意味がぜんぜんわからなかった。
茶も禅も道教も真理もどれもわかっていなかったから。
そして今回、読書会をきっかけてにまた読み返した。
第一章からこの動画を思いだしながら。
善と悪 その相対を越えた所にある「真理」
読みながら感じた天心さんのメッセージは
「日本をバカにするんじゃない」という悲痛な叫び
「0=無限大=1」を読んで
自分の認識が大きく転換した今
東洋も西洋も明確にひとつへと集約されているように観える。
ひとつ(不変)から生まれるふたつ(変化)の世界
人間が認識不可能な絶対世界から相対世界が生まれる。
時間すら相対。
時間も生滅。
一瞬の生死の中に美をみている今この瞬間。
そのわびさびが日本の美学の神髄であり、
本当の日本人の生き方。
生滅の動きから有の現実画面が生まれていること。
それを生活の中に取り入れている真理の国、日本を卑下し罵倒する西洋に
憤りを感じていたのではないだろうか。
岡倉天心が表現しきれなかった世界は今
西洋の数学物理学の世界とも直結して
日本が西洋と東洋の間になって表現されている。
0=∞=1
日本の真・善・美の世界がひとつの方程式に集約されている。
0の美学 東洋
∞の美学 西洋
その二つが1から生まれている
西洋中心で発展して来た現代社会である。
仏教や禅、道教で表現する言葉での解析は納得できるような納得出来ない思考体系になっている。
だからこそ真理、真実の世界を数学言語で表すことに大きな価値がある。
答えが無いなら学ぶ必要がありますか?
答えがわからないなら学ぶ必要がありますか?
せめて義務教育でこの世と真理の関係性(相対と絶対)の原理原則は
教えて欲しいと思うのは
いけないことでしょうか?
尚美
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